Artist Series × MUSICインタビュー

【MIZUBASHO Artist Series×Travel】

シンガーソングライター
ラグビーリトミック主宰
大西亜里

(インタビュアー)
永井酒造株式会社
マダム&ディレクター
永井松美

今回の『MIZUBASHO Artist Series』公認ミューズ対談は、「水芭蕉」のテーマソングを担当していただいた、シンガーソングライター大西亜里さんです。

亜里さんは作詞作曲し歌うことにとどまらず、小さなお子さんにはラグビーリトミックを提供したり、おじいちゃんおばあちゃんにはミュージックセラピストとして関わったりと、全世代に向けて音楽の魅力を伝えています。

そんな亜里さんの音楽への想いと、『MIZUBASHO Artist Series』の印象について、永井酒造のマダム&ディレクター永井松美が伺います。

【シンガーソングライター 大西亜里インタビュー】

永井松美(以下、M):本日はシンガーソングライター 大西亜里さんにお越しいただいております。

よろしくお願いいたします。

大西亜里(以下、A):よろしくお願いいたします。

〜現在のお仕事について〜

M:今、きっと音楽一色だと思いますが、子供の頃の夢はどんなものをお持ちでしたか?

A:私の夢は、実は漫画家だったんです。「キャンディ・キャンディ」のように素敵なお話を作ったり、キラキラの可愛い絵を描いてみたいと思って憧れていました。

M:いつから音楽を目指したのですか?

A:本格的には高校の時にバンドを組んだところから。音楽って、一番のベースは「クラシック」だから、“音楽ってどんな道があるの?” “クラシックの歌の先生のところへちょっと相談に行ってみない?”と親に言われて行ったのが、オペラ歌手の先生でした。マイクを外してそのままの素声で歌うというのを教えてもらい、それが音大受験のきっかけとなりました。

M:高校の音楽の先生をされていて、その後ミュージックセラピストもやられていたのですか?

A:まず学校の先生を5年間勤めて、その後に2人組で歌手デビューをしました。それから音楽療法・ミュージックセラピーを、平均年齢80歳くらいの方を対象にアンチエイジングや痴呆症予防のそんな活動もしていました。

M:80歳の方々に与える音楽の影響についてどう思われましたか?

A:やっぱり顔色や表情がすごく明るくなって。歌うことって呼吸を整えますし。人生は呼吸の数で決まると言われているんですよ。例えば生き急いで「ハァハァ」という呼吸は命を縮めるそうです。歌っている間の呼吸はすごく深いし、それが健康に導いて人生を長く保つんです。歌こそ老若男女楽しめて、予防医学に繋がると思っています。

M:免疫力を上げる効果もきっとあるでしょうね。

A:このご時世、また音楽が見直されてほしいなと思っています。

M:ラクビーリトミックもなさっているそうですが、ラグビーリトミックとは何ですか?

A:2019年に日本にラグビーW杯が来て、とにかく日本はまだまだラグビーがマイナースポーツだったので、認知を広めたいと思ったのがきっかけです(亜里さんのご主人はラグビー元日本代表 吉田義人さんです)。赤ちゃんから幼稚園児くらいを対象で……ボールが楕円球で変わっているじゃないですか。左右前後どこに転がるかわからないため、それがとても脳に良く、子供たちの育脳になると考えられています。それに音楽を入れて、クラシックをたくさん使っています。

M:ラグビーリトミックもきっと旦那様の影響がないと出会っていなかったと思います。

A:はい、主人と一緒に開発しました。

M:私も日本酒蔵に嫁ぎ、日本酒には大きく3つの役割があると思っています。1つ目が作る、2つ目が伝える、3つ目が楽しむ。主人が蔵元で、蔵人たちが醸してくれるお酒が1番。2番は、私は蔵人ではないので、それを伝える役割。最後の3番目に、みんなで楽しみましょうという役割を持ってやっています。ラグビーリトミックのお話を伺った時に、夫婦のそういったコラボレーションなのかなと思いました。

M:作曲家としても様々なアーティストへ歌を提供なさっていると伺いましたが、作曲する上で、亜里さんが大切にしていることはありますか?

A:なるべく一人でも多くの方に共感してもらえる歌詞や、こんな思いをしている人がきっと世の中に大勢いるだろうなと、そういうことを思い浮かべて書いています。

M:今回、水芭蕉の公認ミューズとして、水芭蕉のテーマソングを作ってくださいましたが、どんなインスピレーションで、何を思い浮かべてこの曲を作られたのですか?

A:蔵元から「自然と口ずさめるような曲がいい」と伺ったので、それをまずインスピレーションに、耳馴染みの良い軽快なポップスで、水芭蕉アーティストシリーズの商品そのものを表現した歌詞を作ろうと思いました。

M:私たちはよくお酒を擬人化するんですよ。このお酒はどんなお酒かとか……例えば20代でこんなキャラだねというお話をするのですけど、まさに亜里さんの音楽を聴いた時に、うちのアーティストシリーズの子たちが歌いだしたら、あのようになるのではないかと思いました。

A:まあ素敵なお言葉をありがとうございます!

M:うちはお水を大切にしていて、美しい自然の美を全面に出しているお酒だと思っているので。亜里さんの透明感があって、伸びやかでキレイな水のせせらぎのような声が、お世辞に抜きにバッチリ合っているなと思いました。

M:亜里さんの将来の夢や今後のビジョンを聞かせてください。

A:ずっと10年間子育てを中心にきて音楽と離れていたので、曲をどんどん書いていこうかなと思っています。そして、松田聖子さんに楽曲提供するという夢があります。公に言っちゃいました(笑)

M:その夢が叶ったときは、水芭蕉で乾杯しましょうね!

A:本当ですね!

M:普段日本酒は飲みますか?

A:お酒の中で日本酒は好きです。曲作りももちろん水芭蕉を飲んで、私の身体の中に染み込ませて作曲しました。本当に美味しく頂けたし、すっきりしているので悪酔いしません。

M:日常生活のどんな時に飲みたいと思いますか?

A:特に女子に伝えたいと思います。女友達と集まる機会があればお土産に持参して一緒に乾杯したいと思います。

M:今回は、亜里さんの活動を垣間見させて頂いて、自分の好きなこと・得意なことをしながら周りの人たちに笑顔や幸福を与えられる仕事は本当に素敵だと思ったので、私たちも水芭蕉を通して、一人でも多くの方々に笑顔を届けていきたいなと思いました。今後ともよろしくお願いします。

A:ありがとうございました。こちらこそよろしくお願いします。

【Voice of KURAMOTO】

もろみ自体が、発酵中に音を出すんです。時には泡がきめ細かいと高い音が出たりします。

お酒は、お客さんの喉を通過するまで生きていますから、(音楽のように)心地いいもの、心が動くものはお酒も感じていると思っています。

お酒と音楽が一緒になって共鳴する。歌を聴きながらお酒を飲むとよりおいしいかなと思います。


【MIZUBASHO 公認ミューズ プロフィール紹介】

シンガーソングライター

ラグビーリトミック主宰

大西亜里

国立音楽大学卒業。桐蔭学園、慶應義塾高校の音楽教師時代に“アンティカ”を結成し、文化放送主催「ザ・スーパーオーディション”プロになっちゃえ”」で2,000組からグランプリを受賞。

テレビ朝日「AXEL」エンディングテーマ『返事』でメジャーデビュー。桑名正博、斉藤ノブらとテレビ、ラジオ番組のMCを務める。KONISHIKIと”花キューピット”テーマソングを共作。チャリティー全国ツアーを果たす。

その後エイベックスよりTX「豪腕コーチング」エンディング『誰より今』にてソロデビュー。

2008年ラグビー元日本代表・吉田義人と結婚。ラグビーリトミックを開発し各地イベント開催。

2020年、相田翔子と新曲『星座の道標』を発表し音楽活動を再スタートさせた。

(インタビュアー)

永井松美

永井酒造株式会社

マダム&ディレクター

米国インディアナ州政府商務部、シアトル・ワシントン州観光事務所に勤務後、13年間米国に住み、シアトルのパイクプレース・マーケットやベルタウンにてFood & Wineツアーを企画運営するシアトル・フード・ツアーズを設立。世界最大のワイン教育機関、国際資格WSETアドバンスクラスを学び、ナパやニューヨークを中心にアメリカのワイナリーVIP視察ツアー、企業視察を企画、運営。唎酒師、国際唎酒師を取得し、現在、永井酒造のマダムとして、海外統括、PR &マーケティングにも従事している。日本酒をミシュラン・レストランにトップセールスで紹介し、日本の酒文化を世界へ発信中。